ライちゃんの足跡🐾〜20年と7ヶ月生きた証明書〜

腎臓病と言われてから7年、20才と7ヶ月まで生きた愛猫に感謝とその証を残したいと思いました。

今日から風の時代、そしてライの月命日です。

 しばらくペットロスでブログが書けませんでした。最初は何かしていないと辛くて、ライのことで頭をいっぱいにしながら始めたのですが、急に悲しみが溢れすぎて書けなくなりました。

 今日から本格的に風の時代に突入の日、ライの月命日、22ニャンニャンの日…全てが偶然揃ってしまいました。その記念に、ぼちぼち再開しようかなと…。

総合栄養食とは

 いまだに総合栄養食ってよくわかりませんが、猫にとってはねずみが総合栄養食という説があるようです…外にいる猫はねずみを食べます。ねずみは草食動物なので体内に野菜の酵素があります。それを全て食べるので総合栄養食だそうです。

 ん?ねずみ以外にも虫やら残飯やら食べるでしょ?ねずみ一匹と虫5匹と残飯食べたら?ねずみもお腹が空か満腹かで栄養成分が違うし、野菜が入っていないときもあるのでは?自然界では何も食べれない時もあるでしょう。そんな時に虫しかいなければ虫を食べるでしょう、タンパク質以外に栄養素がなくても。人間もそうですが、常に計算して食べているわけではないと思います。なんとなくこの成分が足りないから補おうかなと思うことはあっても。

 つまりは、人間で言うところのバランス栄養食?マルチビタミンサプリメント?野菜だけなら青汁?なんとも味気ない食事ですね〜。総合栄養食だけを食べて絶対に一生涯無病なわけではありません。外猫と家猫では消費カロリーやストレスも違うでしょう。スポーツ選手とデスクワークぐらい違うかもしれません(笑)。ある程度目標とする栄養摂取目安はあっても、完全なる総合栄養食というものは存在しないと思います。

 それより何より大事なのは、人間もそうですが、楽しく食事をすることではないでしょうか?愛猫ライは、大好きな食べ物が出てきたときは、ゴロゴロのどを鳴らしながら食べてました。バターのついたパン、チーズ、ヨーグルト、味付けなしの合挽肉、唐揚げの中身、トラウトサーモンなど…。もちろん猫用の缶詰もドライフードも食べましたよ(笑)。総合栄養食のレトルトは、お湯で薄めてスープにしていました。ロイネスやアルモネイチャーの総合栄養食は入ってるものが良さそうだったのと、お気に入りだったので。人間で言うところの具沢山スープですかね。

 愛猫ライが腎臓病と診断されたときは、鼻水もぐずぐずで、脱水症状を起こしていたのに水を飲むのが苦手で…タンパク質の制限?じゃあ総合栄養食のお湯割ならタンパク質の%は減るかな(笑)?というような勝手な解釈をしながらあげてみたら飲んだのです。お気に入りのレトルトごはんを食べながら水分もとれるようになったのです。あんなにパサパサだった毛もふんわりしてきて…。

 それ以来、本当に調子悪いとき(3年前に一度だけ、風邪で食欲がなくなり病院へ。翌日回復しました。)や爪切り以外病院に行ったことはありません。お薬も飲んでません。輸液もしていません。数値も測ってません。おうちでのんびり、美味しいごはんやおやつを食べていただけなのです。

今日は愛猫ライの初七日です

 そうなんです、愛猫ライが旅立ってからまだ1週間なのです。私の悲壮感・喪失感があまりにひどかったので、お葬式のあとぐらいから、まだまだライと繋がっていたくて、生きていた姿を思い出しながら、なぜかこのブログを書こうと思ったのです。そうすることで大泣きしなくなったというか、少し落ち着いたというか…普通に仕事にも行っていますので。

 もしかしたらですが、愛猫ライが、そう仕向けているのかもしれませんね。

 いろいろと不思議だったのです。ちょうど私の仕事が一段落して、休みやすい日でした。いつも土曜日に出勤の妹がたまたまお葬式の日の土曜日は休みでした。母は次週が旅行でした。あんなに息苦しそうだったのに、朝病院へ行くときと診察中は普通にしていました。

 点滴を打ったにも関わらず病院から帰ると、また発作が始まり、その日の夕方に私の腕の中で息を引き取ったのです。発症してから、わずか20時間でした。おそらくの病名は『大動脈血栓症』、猫では非常にめずらしく、永田動物病院の永田先生は「大事にされてきたからこその病気です。病名を診断するには負担になる検査が必要ですが、しなくていいと思います。たぶん症状からすると大動脈血栓症です。突然前触れもなく発症し、血液が固まる病気です。人間で言うと脳梗塞とかが近いかもしれませんね」と。もちろん検査して病名がわかれば手術などもできたかもしれません。けど1.8kgの体重でどこまで耐えられるか…苦しむだけの可能性が高いのです。たしか、2kgぐらいまで体重が落ちたときに「これ以上増えたら腎臓に負担がかかり、これ以上減ったら生命維持が難しくなります」と2-3年前に言われました。かなりの生命維持ギリギリだったのではないでしょうか?あと何日かすれば、腎臓の機能が停止していたかもしれない。けどあえて発症から亡くなるまで短い期間のこの病気を選んだのではないかと…。発症する少し前まで、いつもどおりのごはんを食べていました。

 つまり、愛猫ライからのメッセージは、「誰のせいでもない、仕方ない病気なんだよ」と知らせるために病院へ私を行かせたかったのかなと。

 あまりに私の心の準備なく旅立った愛猫ライ。でも本当にギリギリまで、そしてちゃんとみんなから見送ってもらえる時を選んで旅立ったのでしょう。

ごはん探しの旅

 好きなものを食べさせていいと言われたものの、最初は療養食の配合に近いものを探していました。国産にこだわったり、プレミアムフードを買い比べたり、手づくり風なものも…愛猫ライは好き嫌いが多かったので、体に良さそうなものはあまり食べませんでした。匂いや味が薄いのかもしれませんね(笑)どれだけ体によくても、食べなければ意味がありません。ましてや猫は肉食動物なので、たんぱく質を減らすことはどうなんでしょう?調べれば調べるほどわからなくなりました。

 リンとカルシウムの配合率…リンよりカルシウムの方が高い食べ物なんてほとんどありません。

 たんぱく質の制限…人間の腎臓病と同じようなことが書かれています。人間は肉食動物じゃないのに?

 そのうち、思うようなものが売ってないなら、手づくりのごはんにしようと思ったのです。まずは、猫の手づくりのごはんを売っているお店を探して取り寄せたりしたのですが、ほとんど食べませんでした。めちゃくちゃ高い手づくりごはんを売っているとこもありましたが、定期購入だったので断念しました。

 総合栄養食を手づくりでされている方もいらっしゃって、レシピを聞きに行ったのですが、作るのが大変でつづきませんでした。

 そんな中で、ネット検索しているうちに、ステキな内容の電子書籍に出逢いました。

『愛猫の幸せ寿命を3年延ばすhappy♪猫まんま』 阿部 佐智子さんの電子書籍です。 http://happynekomanma.wi6.biz/  このころは、まだ電子書籍があまり多くなかったので、買ったらどうやって読むのか、スマホで持ち歩けるのか…など不安だったのですが、買う前に質問とかできたので安心できました。今はもう電子書籍が当たり前の時代になったので、買いやすくなりましたよね。  阿部さんは、他にもわんちゃんや猫ちゃんのレシピ本から、人間用の本までいろいろ出版していらっしゃいます。この電子書籍をきっかけに、とても簡単に手づくりごはんを始めることができました。完全な手づくりから、レトルトや缶詰を使った超手抜きごはんまで、愛猫ちゃんの楽しいごはん生活の秘訣が載っています。  この本に出逢ってから、ムリなく愛猫ライのごはんを作れるようになり、あんなに食が細かったライが毎日ごはんを待つぐらい食欲旺盛になり、楽しいごはん生活を満喫することができるようになったのです。

腎臓病・腎不全という名称が重い

 どこを調べても、腎臓病・腎不全は、①多飲多尿②尿の色が薄くなる③最期は尿が出なくなり、毒素が回って死に至る。というようなことが書かれています。でも②と③の間には、限りない可能性が含まれていることを病院では教えてくれませんでした。  腎臓病と宣告された病院があまり好きになれず、他の病院を探している時に、大阪の箕面市にある永田動物病院にたどり着きました。そこの獣医さんの永田先生は『犬や猫を長生きさせる秘訣』(他にもあります)という本も出されていて、それを読んでこの病院へ行こうと思いました。  この病院で愛猫ライを診てもらったとき、腎臓は半分くらいしかないと言われ、腎臓病と別の病院で言われたことを伝えると、「これは自然な老化現象です。人と同じで動物も年をとるといろんな機能が衰えてきます。それと同じです。これから腎臓に負担がかからないように小さくなっていくと思います。あえて名前をつけるのであれば腎臓病ですが、いたって普通の自然な現象です。余命はわかりません、あと1年かもしれないし、5年生きるかもしれない。」と。それを聞いて心が軽くなったのを覚えています。腎臓病という名称が重かったのです。  別の病院で出された薬の山を見せると、「これは必要ないでしょう。療養食じゃなくても、好きなものを食べさせて大丈夫ですよ。」と言われたのですが、それならなるべく長く生きられるように、よりよいごはんを探そうと、そこから、ごはん探しの旅が始まったのです。

先日、愛猫が亡くなりました。

 享年20才と7ヶ月でした。腎臓病と言われてから7年、最期は別の病気にて亡くなりました。1.8kgという小さな身体で、よくがんばったなぁと。最期の病名は、また改めて記載するとして、獣医さんは「大事にされてきたからこその病気です。猫では非常に珍しい病気ですよ」と言ってくれました。

 亡くなった時のことはさておき、このブログを読んでくださる方はきっと、愛猫が腎臓病と診断され、目の前が真っ暗で、そんなに長くないと宣告された方々がほとんどだと思います。ネットで検索し、いろんな病院を探し、どうにか希望になる情報を探して苦労されているかと思います。療養食以外は食べさせないようにと言われ、愛猫は食べてくれなく、不安と苛立ちと悲しみの中にいらっしゃると思います。そんな方たちにほんの少しでも望みを持ってもらえるんじゃないか、と同時に長生きしたうちの愛猫ライが生きた証を残したいと思い、このブログを始めました。

 愛猫ライは、7年前に腎臓病と診断されました。そのときはショックで、もう毎日泣いていました。療養食以外食べさせないように言われ、ただでさえ食が細いのに、更に療養食は食べないので、鳴いて別のがほしいと言うのです。病院ではまるで、療養食以外を食べたら死を早めるかのように言われました。75%以上腎臓がなくなったら危ないと説明され、療養食にすれば2年は生きられると…。結果、愛猫ライは、亡くなる数ヶ月前は探してもわからないくらい小さい腎臓でした。それでも7年生きました。最期の直前までちゃんと普通にトイレに行っていました。療養食はすぐに断念して、かなり自由なごはんで。ここ2-3年は、パンやチーズやヨーグルトもおやつに食べてましたよ(笑)